山本康人「結婚星」

結婚星のあらすじ

女性と結婚目前まで行き、式当日にやっぱり結婚できないとして別れを切り出された男性が主人公です。
星座の相性が原因で結婚できないと言われたことが彼に影を落としており、特定の星座が話題に出ると鼻血が出るようになってしまいました。
しかし彼の周囲には彼のことを憎からず思う女性が複数登場し、彼自身も出会いに運命的なものを感じるのでしたが、細かい性格の不一致や、結婚生活をイメージできないなどの理由でなかなか先に進めないのでした。

結婚星の感想

結婚したいができない男

結婚したいができない男ということで、ちょっと前までの私がかなり共感できる状態だったため、読んでいて楽しい本ではありました。
しかし主人公が結婚にその気になったところで唐突に別れを切り出されるという振られ方が結構ダメージを受けるものであり割と悲惨ですね。実際の婚活もそんなものかもしれませんが。

メインヒロインが数人いる意外に主人公に親身になってくれる職場の女性がいて、最終的にその人とうまくいきそうになるというある種王道な展開になるのは結構期待できてよかったと思います。しかしこの女性も主人公が盛り上がったところで突然自ら水を差し始めて結局うまくいかないという、もう皆何をやりたいのかわからない状態でいきなり最終回を迎えます。

結婚したら結婚する前に感じたような盛り上がりはないですよという諦めが漂った、少しバッドエンド的な終わり方になっています。しかしなぜこんな、読者に何を感じてほしいのかわからないような終わり方をするのかとちょっと不満がありますね。

主人公も、相手はここでは明かせないですが結婚できたからいいじゃないかと思いますし、結局この主人公がどこをゴールと見なしていたかなんですよね。結婚すること自体がゴールで、それを達成できたからあとはもう盛り上がれないのは彼の勝手ですが、読んでいる側にまでどんよりとした空気を与えてくれる作品でした。

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