本庄敬「朔風の挽歌」

朔風の挽歌のあらすじ

夏休みに北海道に住む祖父の元を訪れた小学生の大樹が主人公です。
彼の祖母は熊に襲われて亡くなっており、祖父は猟師として時には熊などの動物を狩って生活をしていました。
あるとき子熊2頭を見つけて保護。ミャアとクロスと名付けられますが、ミャアは怪我が元で死んでしまい、クロスは動物園へ送られることとなります。

小熊の世話をすることで大樹と熊には徐々に心の絆が生じ始めますが、残されたクロスが動物園へ運ばれていくのと時を同じくして大樹も再び両親の元へ戻って学校生活を続けます。ただクロスの方は動物園へ行く途中に車の事故がきっかけで脱走し、野生に戻りました。

朔風の挽歌の感想

共に育った熊と戦わなければならない

「蒼太の包丁」でも知られる本庄敬さんの作品です。熊と人間のあり方を描いた内容で、どうしても人の近くに出没するようになってしまった熊をどうすべきかという、今でも北海道のみならず各県で生じている問題がここでいち早く描かれていました。

月日が流れて成長した大樹は特に熊とは接点なく暮らしていましたが、あるひ登山していた家族が熊に遭遇したことで、主人公の祖父は退治しに行かなければならなくなります。この熊というのがクロス。
祖父は白内障を患っており片目がほとんど見えない状態でした。それでも止められずに山へ入る祖父を、大樹が追いかけて彼も山へ赴く展開となります。

序盤から主人公と小熊との交流があり、1頭が死んでしまうという展開でまず泣けますね。合うは別れの始まりとも言うようにもう1頭とも別れの時が来てしまいますが、のちの再会も示唆されています。コミックスの表紙を見ていくと、成長した主人公の姿があり猟銃を持っています。ということは彼が銃を持って熊の所へ行くのがわかるわけですが、果たして結末はどうなるのでしょうか。

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